さらに菩薩道を邁進する
そういう意味で、いまこそ私どもは本当に普賢菩薩さまの四法成就というあのお経の中にありますように、一切衆生を我と等しく異なることなかれという気持ちでお救いさせてもらう。そして世界平和を実現する。そこまでまいりませんと安心のついたということにはならんわけです。やせがまんで安心したような顔をしていてもそれはだめなんです。
世界じゅうが仲よしになったら──現在、軍事費を使っている、世界じゅうの各国の軍事費の二%、百分の二・二減らせば──いま地球上に四十億の人間がいるということですが、腹いっぱい食べているのが十億しかいなくて、餓死寸前の人が十億。これはちょうど死にそうなのと太りすぎたのと対照的に両側に十億ずつあって、真ん中の二十億はまあまあというところで、上の方の十億がまあまあ、下の方は餓死まで行かんけれども少々ちょうど日本の戦後ぐらいの状態。そういう状態で四十億の国民がいるというんですね。その餓死寸前の状態の十億の人を救うのに、軍事費二%を使えばできるというんだよ。この英知が、人類にその英知が出たら、それは二%なんですから百分の二でしょう。四%ぐらいこれを減らしたら、この真ん中の二十億の人もみんな救って、楽々と余りある財政になるわけです。
そういうことができないというのは、信頼感がないからです。不信だからですよ。たとえば国と国とに不信があるわけです。そのために、そういうばかげた軍事費を使ってせっかくの生産をむだなことに使って苦しんでいる。毎日のように何十万という人が餓死しているんです。十億の人が餓死寸前というのは、それはもう毎日餓死しているわけなんです。そういう国があるわけなんです。われわれの国にそういう状態がないから目に見えないですけれども、これはもう世界じゅうの状態がいまはもう手に取るように、どこの国はどういう状態だということがわかるわけです。
最近の状態を聞きますと、ソ連がまた気候が悪くて飢饉だという。中国も飢饉だというようなことにもしなったら、それはまたやっぱり食糧の値段が上がるということですが、日本の方では米がとれすぎるというので一生懸命で、調整しろ、調整しろと言うんですね。これはぜいたくな悩みを持っているわけなんです。
そういういろいろな悩みというものを解消していくということには、本当に世界平和という、一切衆生を救うの心を発すという、ここの四法成就の最後の願文ですね、そこへみんなの気持ちが行かなきゃならんのです。そういう気持ちを起こすもとはというと、この先祖のご供養ということから、過去、現在、未来が一貫してわれわれが生命体の中に生かされて、仏さまの生命の中に生かされて今日こうしているのだと、こういうことを悟らせるために目連尊者のお母さんが題材に出されて、欲張りの状態から醸し出されたいろいろの問題が物語となって、それがもとで盂蘭盆会という因縁が始まって、そして毎年この七月の十五日、または旧歴の八月の十五日のところもありますけれども、旧歴の七月の十五日が本当のお盆であったわけであります。