世界が注目している平和な日本
一方、このたび第四回世界宗教者平和会議を開催したアフリカなど、世界各地で飢餓にさらされている人間が大勢いるという事実があるのです。この何億人もいるといわれる飢餓難民を救うためには、一人の力はわずかなものですが、十人寄れば十倍に、そして百人寄ればその力は百倍になるわけですから、佼成会の皆さんだけではなく、国民全体が、「徳本を植える」という気持ちになって国民皆信仰ということにならなければなりません。
そのためには、「四法成就」の第三番目として「正定聚に入り」ということになるわけです。
これは、正しいことをする仲間に入るということです。そして、この仲間に入ってこそ、今まで、自分一人の力では、とても世界を救うなどということはできないと思っていた人も、他の人々と共に行動するなかで、人類の願望である〝世界平和〟〝人類すべての幸せ〟を願える心になれるのです。これが第四番目の「一切衆生を救うの心を発せるなり」ということになるのです。
本当に、平和で幸せな境涯になった今日の日本の状態に、世界の人々は注目しております。また、その文化を学びたいということで、日本語を勉強する外国の人も大勢おられるそうです。
今日の日本は、それほど世界の中で幸せな状態にあるわけです。
つらつら考えてみまするに、
「天下万民諸乗一仏乗と成りて妙法独り繁昌せん時、万民一同に南無妙法蓮経と唱え奉らば、吹く風枝を鳴らさず、雨つちくれを砕かず。代は羲農(ぎのう)の世となりて、今生には不祥の災難を払い長生の術を得」
と言われた日蓮聖人のお言葉どおりの状態に、日本が近づきつつあるということでしょう。
そういう意味で、一刻も早く一人でも多くの人々をお導きして、国民皆信仰ということにならなければなりません。
日蓮聖のご聖意を身に体して
きょうのお会式を契機として「我身命を愛せず。但無上道を惜しむ」とお経文の中にありますように、自分の身体を惜しむことなく、たとえいかなる悪条件をも克服して、一人でも多くの人々の手をとり、正しいご法門に導いてお幸せになっていただきたい、という心を持った人は、必ず諸天善神のご加護が頂けるのであります。
どうか、み仏さまのみ心を心として行じ、まだ信仰に導かれていない人々も後から二陣三陣と続いていただけるよう、皆さんの心意気をしっかりとお示しいただきたいと思います。