日蓮聖人は、正法が弘まるならば、その国は安全であるとおっしゃっていますが、今、世界で最も幸福な国は日本である、と言って差しつかえありません。そうなれたということは、仏教の恩恵を最も頂だいしているからだと言えます。今日本には文部省に届けられているものだけでも約十八万の宗教団体があります。他府県にまでまたがっている包括法人が三百八十もあります。このように多くの宗教団体があるわけですが、その深いところには神道という一つの基盤があったと言えます。草木国土ことごとくに仏性があり、それを拝むという神道の基盤の上に大乗仏教が入ってきて、今日、二千五百年たっても伝わっており、日本という国が幸福になったわけです。
当初、宗教協力といっても、外国の宗教はそんな簡単なものではない。一致できるはずがないと言っている人がいましたが、実際に法華経の精神をもって盛んに呼びかけますと、一年、二年、三年と年を重ねるに従って、ますます、大乗仏教の精神にあらゆる国の宗教家が心をひかれるようになってきました。
今年は選挙があり、私たちが推薦した方々は皆立派な成績で当選しましたが、その後、新たに一生懸命布教しようと心に決めたところにお会式を迎えました。ここで日蓮聖人の生涯のご苦労をもう一度心に呼び起こし、日蓮聖人のみ心に従って、戒・定・慧の三学をしっかりと保っていくことが大切です。
今、世界の人口が四十億と言われていますが、そのうちの約七億の人たちが、飢えて餓死寸前の状態にあると言われております。ところが一方では人類は、軍備に四千億ドル以上の膨大なお金を費しており、仮にそのうちの二パーセントを、そういう餓死寸前の人々の食物に使うならば、その人たちはどうにか生きていくことができ、四パーセントまで使えば、腹いっぱい食べることができるというのです。
キリスト教や仏教やイスラム教を信ずる世界の人たちが皆本心に立ち返り、神さま、仏さまのごとく、現在の軍備に使う四パーセントをそういうことに使うよう、お互いが仲良くなっていけば、世界は随分と平和になっていきます。日蓮聖人がおっしゃっているように〝天下万民一仏乗〟というように、真の仏さまのお救いを信じて行じていかなければならない時代になったわけです。
本日の万灯行進では、皆、異体同心となって、この地球上に極楽をつくりあげ、本当に世界中の人々が幸福になることを祈って行進をすすめていただきたい、と思います。