経典のことば39
転輪聖王の判断とは、無益の事を除き、有益の事に向かわせることである。
(根本説一切有部毘奈耶薬事第十五)経典のことば40
仏陀は「もろもろの草木も生きものであり、魂を持っている」と説きたもうた。ゆえにわれらはそれを切ることはできない。
(大荘厳経論巻三)経典のことば41
そなたがまさしく見たように
小さな種子から大樹が生ずる
わたしもまさしく見ているのだ
小さな行為から大きな報いが生ずることを
(根本説一切有部毘奈耶薬事第八)経典のことば42
この国の人びとは、みなすぐれた人ばかりである。
(旧雑譬喩経下)経典のことば43
汝もし念ずることあたわずば、まさに無量寿仏と称すべし
(仏説観無量寿経)経典のことば44
我身命(しんみょう)を愛せず
但(ただ)無上道を惜しむ
(法華経・勧持品経典のことば45
一にはその意を制す。二にはもろもろの悪事の心中に入るを許さず。三には心中に悪事あらば即ち之を出して諸善を求む。四には心中に善あらば制持して放たざるなり。
(那先比丘経 巻上)経典のことば46
善い努力は事の起こる前になすことである。後からなしてもその人を益することがない。
(那先比丘経 巻中)経典のことば48
世はみな無常にして会わば必ず離るることあり。憂を懐(いだ)くことなかれ。世相是の如し。当に勤めて精進して早く解脱を求め、智慧の明を以て諸の痴闇を滅すべし。
(仏垂般涅槃略説教誡経)経典のことば49
仏世尊は種種の因縁もて殺生を呵責(かしゃく)したまい、離殺を賛歎したもう。乃至蛾子(ぎし)をも尚ことさらに奪命すべからず。いかに況んや人をや。
(十誦律巻四十五)経典のことば50
我未だ道を得ざる時、功徳なき時には、諸の衆生等我と共に語らず、況や復た供養せんや。是の故に当に知るべし、功徳を供養して我を供養せざるを。
(大荘厳経論 巻十五)経典のことば52
他に隷属(れいぞく)するはすべて苦なり。自在の主権は楽し。
(小部経典・譬喩経)経典のことば53
汝らもし勤め励むならば、事として難きものなし。小(わず)かな水も常に流るればよく石を穿(うが)つがごとし。
(仏垂般涅槃略説教誡経)経典のことば54
己れに勝る有るを見るも嫉妬を生ぜず。己れ他に勝るを見るも驕慢を生ぜず。
(優婆塞戒経巻三)経典のことば56
悪(あ)しき業(わざ)を楽しみとしてはならぬ
酒を飲まば程を過ごしてはならぬ
(小部経典・大吉祥経)