経典のことば32
右足を放せ。左足を放せ。右手を放せ。左手を放せ。
(阿育王経)経典のことば33
四大の寒熱まさに医薬を須(もち)うべし。衆邪の悪鬼まさに経戒を須うべし。
(法句譬喩経第一)経典のことば34
穀食を得んと欲せばまさに耕種を行うべし。
大富を得んと欲せばまさに布施を行うべし。
長命を得んと欲せばまさに大慈を行うべし。
智慧を得んと欲せばまさに学問を行うべし。
(法句譬喩経第一)経典のことば35
阿難よ、あの羊飼いは、草の傘をもって仏を暑さから覆うた。その功徳によって十三劫(こう)のあいだ天のよき所に生まれ、自然に七宝の傘をもって覆われるであろう。
(菩薩本行経・上)経典のことば36
愚人に交わるは 臭き物に近づくが如し 次第に迷いて非を習い 自ら覚えずして悪をなす
賢者に近づくは 薫香に染むが如し 自然に智を進め善を習い 清浄の行をなす
(法句譬喩品第一)経典のことば37
大毒蛇なり阿難。
悪毒蛇なり世尊。
(大荘厳経論・巻六)経典のことば38
麤(そ)者は麤事に悟り細者は細事に解(げ)す
(大荘厳経論・巻六)経典のことば39
転輪聖王の判断とは、無益の事を除き、有益の事に向かわせることである。
(根本説一切有部毘奈耶薬事第十五)経典のことば40
仏陀は「もろもろの草木も生きものであり、魂を持っている」と説きたもうた。ゆえにわれらはそれを切ることはできない。
(大荘厳経論巻三)経典のことば41
そなたがまさしく見たように
小さな種子から大樹が生ずる
わたしもまさしく見ているのだ
小さな行為から大きな報いが生ずることを
(根本説一切有部毘奈耶薬事第八)経典のことば42
この国の人びとは、みなすぐれた人ばかりである。
(旧雑譬喩経下)経典のことば43
汝もし念ずることあたわずば、まさに無量寿仏と称すべし
(仏説観無量寿経)経典のことば44
我身命(しんみょう)を愛せず
但(ただ)無上道を惜しむ
(法華経・勧持品経典のことば45
一にはその意を制す。二にはもろもろの悪事の心中に入るを許さず。三には心中に悪事あらば即ち之を出して諸善を求む。四には心中に善あらば制持して放たざるなり。
(那先比丘経 巻上)経典のことば46
善い努力は事の起こる前になすことである。後からなしてもその人を益することがない。
(那先比丘経 巻中)経典のことば48
世はみな無常にして会わば必ず離るることあり。憂を懐(いだ)くことなかれ。世相是の如し。当に勤めて精進して早く解脱を求め、智慧の明を以て諸の痴闇を滅すべし。
(仏垂般涅槃略説教誡経)経典のことば49
仏世尊は種種の因縁もて殺生を呵責(かしゃく)したまい、離殺を賛歎したもう。乃至蛾子(ぎし)をも尚ことさらに奪命すべからず。いかに況んや人をや。
(十誦律巻四十五)