妙佼先生の厳愛のご指導
脇祖妙佼先生は、昭和三十二年にお亡くなりになったわけでありますが、ただ今、平教会の鈴木教会長さんから、ご生前中の妙佼先生の修行の状態をお話していただき、皆さんよくおわかりいただいたと思います。また『慈悲の生涯』の本の中にも書かれてありますように、妙佼先生の修行のありさまは、まさに慈悲の固まりであったわけです。
妙佼先生のご指導は、非常に厳しいものであったわけです。それは、多くの人々の幸せを願う慈悲の心から出た言葉ですから、直接ご指導を受けられた方々は、妙佼先生の厳しいお叱りを受けてもスカッと受けとめられ、後になってみますと、「信仰をすればいいんだ」「真心から先祖供養を行い、教えのとおりに実践すれば幸せになれる」ということが、よくわかったわけです。
ナイロビに世界の宗教者
この度、ナイロビで行われた第四回世界宗教者平和会議には、日本からも多くの宗教者の方々がご参加くださいました。
百聞は一見にしかずと申しますが今回の会議では、たいへん苦しい生活を強いられている人々の状態がよくわかったわけです。
日ごろ、飢餓に苦しむ人々の様子は、テレビやラジオで見聞していたわけですが、実際、南アフリカの現地へまいりまして、そうした状態を目の当たりにいたしますと、なるほどたいへんな土地である、ということが実感できたのであります。
それは、ちょうど過去に日本が体験した大震災や戦災後の焼け跡のような悲惨きわまる状態です。
このようにご苦労されているアフリカの人々がおるということで、先般は『一食運動』をとおして皆さんのお慈悲と努力の結晶で集められた献金三億円のうち、一億円をアフリカへ寄付させていただきたいということをユニセフに要請いたしました。この要請いたしましたことで、いくらか気持ちがやわらぐような感じがいたしましたけれども、地球上にはまだまだたいへんな所があるということを痛感したわけです。
ケニアでは、雨が全然降らないということを聞いてまいりましたが、私どもが現地にまいりましてからは、時々雨が降るという不思議なことがありました。この度のWCRPのように難民救済のために、真心で集まった宗教者には神さまのご守護を頂き、この雨のように見せてくださったと思わせていただいたのです。
会議は十日間の本会議を中心に、その前後合わせて十九日間という、今まででいちばん長い時間を要したわけです。とにかく現地へは、飛行機を三回乗り継ぎ、合わせて二十四時間も乗らなくてはならないような所であったわけですが、ナイロビへまいりまして、日本に生まれたことがいかに幸せであるかということがよくわかったのであります。