全ての人々に絶対に欠かせぬ信仰心
世界宗教者平和会議の発足の精神は、「無抵抗・無防備」の平和主義を貫き、インドの独立を獲得した、近代の聖者ガンジー翁の心を学ぶことでした。
日本の歴史でも、徳川家康という人は、戦国時代の乱世を平定し、三百年にも及ぶ泰平の世を築いた、世界に類のない偉大な政治家だと言えるでしょう。
この家康公が、山岡荘八氏の著書によると、「毎日、暇さえあれば南無阿弥陀仏と、何百遍も書いていた」ということです。
こういう篤い信仰心をもっていた政治家であったから、例えば、諸国の大名に対して、お互いに争いごとが起きて戦いをする場合でも、田畑を荒らして百姓を苦しめるようなことは、絶対に許さなかったのだそうです。
こういうことから考えても、人間には信仰心が必要なのです。私は、どうしても仏の本願を地上に広めなければならない。それには、まず、この法華経の思想を、日本人すべてに布教しなくてはならないと思うのです。
実は国連でのレセプションの時、佼成会の御旗と同じ『南無妙法蓮華経 天壌無窮 異体同心』と書いたものを、ご出席の皆さんにお渡ししました。用意しておいたのが五百枚で、おいでくださった方が六百人ですから、日本から来られた人たちなど、百人の方にはあげられなかったわけですが……。
その時、尋ねられたので、
「妙法蓮華経というお経は、仏さまの一代に説かれたお経の中でも、いちばん有り難いお経で、これに説かれたとおり実行すれば、天も地も人間も、悉くが異体同心になって幸せになる。その法華経に帰依するという意味が、南無妙法蓮華経です」と答えたのですが、このように、お題目の力、妙法蓮華経の有り難さというのは、天地と共に、国境を超えて、人類悉くが幸せになれるという、異体同心の行なのです。
またお盆の月になりました。仏さまの方では、もうお手配をくださっていますから、皆さんがその気になりさえすればお導きは、どんどんできるのです。
一日も早く『諸乗一仏乗となって、妙法の繁盛する』という状態をつくり出すのが、私ども佼成会員の使命なのです。
どうか、皆さま、一層のご精進をお願いいたします。
(文責在記者)