正しい実行には神様が必ずご守護を
皆さま、本日はようこそお参りくださいました。
今回の国連軍縮特別総会では、四年前、私が世界宗教者平和会議を代表して講演させていただいた第一回の時と、だいぶ空気が変わり、大変、広範な人たちが、戦争をすることの愚かしさ、そして軍備を拡張して、そのために困窮している愚かさというものへの認識を深めているのを感じました。
皆さんもよくおわかりのとおり、法華経は、『今この三界は皆是れ我が有なり。其の中の衆生は悉く是れ吾が子なり』とあるように、仏さまの大慈大悲が説かれています。
『長者窮子の譬え』など、仏さまの方では早く親子の名乗りをして、あり余る宝を渡したいと願っておられるのに、こちらは一向に気づかず、貧乏人の子と思い込んで火宅の中で苦しんでいる――そういう仏の本願への認識不足、愚かさに対し、それでもなお、何とかしてわからせようという、その仏さまのお慈悲が、拝読するたびに肝に銘ずるわけです。
今度、総会に参加した人たちが、それぞれに、若い人も若い人なりに鋭敏に世界の状態を感じとり、〝これはやはり仏弟子たるわれわれが、法華経の教義に則り、努力精進しなければならない〟と、身をもってわかってくれたようで、大変うれしく思っています。
世間には、立派な平和論を説く人がいます。しかし、そういう人がたくさんいても平和がこないというのは、その平和論を実践していないということです。
今回、私が約束してきた百万ドル拠出も、決してあり余っているお金ではありません。しかし、仏の本願を成就しようという、皆さんの真心と熱意を信頼して、佼成会のできることをさせていただこうと、私は表明したわけです。
現在、日宗連(日本宗教連盟)の理事六人の中で、学識経験者として理事の役をお願いしている小口偉一(おぐちいいち)先生が、東大の教授のころ、こういうことを言われました。
「佼成会では裕福な人ばかり導いているが、それでは意味がない。宗教は、いちばん草の根の、貧しい人たちを救わねばならぬはずだ」
これに対して私も反論して、「私をはじめ、佼成会員は貧乏人が多かったのですが、信仰をもち、三年、四年、五年とミエを張らず、仏さまのみ心に沿って、素直に、自我を捨てて精進しているうちに、ご守護を頂いて、いつのまにか幸せになってしまうのです。もともと佼成会は、貧乏人を片っ端から導いてきたのです」と、申し上げたことがあります。
その貧乏人の集まりが世界の桧舞台に立ち、「軍縮のキャンペーンの資金として、百万ドル出しましょう」と、胸を張って言えたということは、本当に有り難いと思います。(大拍手)
これは、正しい実行のおかげです。正しい実行には、神さまが必ずご守護をくださるのです。